felicitauk’s diary

ふとしたことで宝塚にハマってしまったファン歴研4.あのキラキラ夢の世界で浮世の憂さを晴らしています。美弥様Love月組生は皆愛おしい。

月組公演カンパニー/BADDY

大劇場日帰り観劇した時からしばらく経過したものの、
月組公演ただいま絶賛日比谷の宝塚劇場にて公演中でございます。5/6まで。


いやーこれさー、本当にさー、大劇場で見たときね、
私的には「。。。。なんだこれ」で。。

まずカンパニー
伊吹有喜さん原作の小説カンパニーを元に作られているのだけど、
なんか…原作の小説がとても面白かっただけに。
改悪か?!というくらい設定変わってるし、微妙。。と思っていて。

これ東京で何度も観なきゃいけないのか。と気持ちが暗くなったものです。
(すでに貸切とか諸々チケットを押さえていた)

そしてショーのBADDY
飛ぶ鳥落とす勢いで人気の上田久美子先生初ショー。
ウエクミなら間違いない!なんかすっごいのつくってきそう!とwktkだったもの。

が、ものすごい斬新すぎて一体私が今見たものは…何だったんだ????という
くらい理解が追い付かなくて。

お芝居のカンパニーで美弥ちゃん演じる世界的バレエダンサー高野悠
こりゃもう美弥ちゃん高野だよね!と皆言ってたし、私も小説読んで
こりゃ美弥ちゃん高野だな、と思っていたけれど。
(しかし美弥ちゃん華奢すぎて現代ものだと余計にその華奢さが際立って、
出来たらもう少し太ってほしいと思わずにはいられないけど
太れない体質なんだろうなあの骨格)

そしてたまきち君は当然主人公の青柳だろうけどさ。
原作の青柳は、さえない中年の総務部サラリーマンで
妻に愛想つかされ、娘にも敬遠され、職場はリストラでバレエ団に出向させられ…と
中年サラリーマンのトホホ感がすごいあるのよ。

その後、総務らしく地道だけど、サポート力は抜群にあるから
いろんなところでお役立ちしちゃうし、最終的にはハッピーエンドだし、
いい小説だったのだけど。

宝塚版の青柳は妻を病気で亡くしていて、子供もいないし。
(宝塚のイメージあるしね)
たまきち君演じる青柳、普通にイケメン爽やかサラリーマンで
こりゃ、モテるだろ!普通に!みたいな。

たまきち君は悪くないの。超爽やかでイケメンだった。
あんな人私だってうちの会社にいてほしいわ。同じ元総務ラーとして惚れるわ。

バーバリアンの宇月颯さん超かっこいいし。

でもね。。。やっぱりこれって演者の力技でなんとかしてるけど、
「なんか…違和感っていうか」byバーバリアン阿久津(宇月さん)

ま、正直ちょっと面白くないなって…(小声)

しかし!BADDY!BADDYだよ!(カンパニーは壮大な前座だ、という人がいた)
なにこれすごい面白い!!となりました(ちょろい)

大劇場では理解できなかったけど
本当にBADDYの中毒性たるや…。。危険すぎる。

まさかあの誠実・実直なたまきち君が悪党としてたばこふかしながら登場するとか。
フィナーレでサングラスかけて大階段おりてくるとか
斬新すぎるし。でもかっこいい。黒燕尾でたばこもってるポスカ買ってしまったわ。

そしてわれらが美弥ちゃん演じるスイートハート
身体は男、心は女?ジェンダーフリーな役でもすごくセクシー

そしてピースフルプラネットTAKARAZUKA CITYを守るGODDYちゃぴちゃん
可愛すぎるでしょーーーーーーーからの超絶かっこいい怒りのロケット
惚れた。。。

芝居仕立てのショーだなんて初の試みで
こんな面白いなんて。初見で理解できない私の知能の低さを嘆いた。

この方が書いてらっしゃるようにウエクミ先生にしてやられたというか。

http://d.hatena.ne.jp/lgmlgm/20180410/1523360193

こんな的確に書ける知性がないのでもどかしいのだけども。
首もげそうなほど同意。。

それに宇月さんのクールさん最高かな・・・。
ああ素敵よね。。退団されてしまうなんて(号泣)
ショーの黒燕尾とかいっつも美弥ちゃんを見たいのに目が奪われるのは
宇月さんだったわ。。だってとっても、せだくてぃぶー。
こういう男役さんは最近の下級生ではなかなかいないのではなかろうか。

だいたい幕開きのBADDY登場からし
高笑いしながら「邪魔だ!どけ、誰も俺を止められない♪」ってあの主題歌もいいし
そのあと登場する美弥ちゃんスイートハート様
「邪魔よ!どいて!誰も僕を止められない~♪」
からの「be free」っていうところすごーく好き。

「天国なんてばあさんが行くところ、冗談じゃねぇ!」って
歌うところで観客の多くがわりと「ばあさん」多いじゃないですか。。ヅカは。
若干ヒヤっとするけどま、これはきみまろ的な感じでいいんだろうか。
それとも意外と今の高齢者は自分のことを高齢者だと思っていない節があるからな…
(身近な例では私の母親70歳)

なんといってもあのアジト爆破後のたまちゃぴデュエットダンス
に宇月さんのコーラスによる「悪の華」の素晴らしさよ。。。「善と悪よ、抱きあえ」

不寛容社会になった今の日本がひと昔前のようにゆる~い社会になることはないだろうし、
「正しくあるべき」論には誰も反論できないし(だって「正論」だから)、それに異を唱えることは戦前戦中の「非国民」のような扱いをされる今はピースフルプラネットと同じで
まるで103年間犯罪発生率0!な平和があるけれど、
(ちょっと)息が詰まるし、あり王子のいうように「たいくつだなぁ」で
「悪いこ~とがしたい~♪いい人でいたい~♪」は誰もがそう思っているような。。
なんでこんなに余裕がない社会になっちゃったんでしょうね。
やっぱりバブル崩壊後の「失われた20年」のせいなのかなぁ。

しかしなぜ、あり王子は「ぼくは退屈すぎて眠られないんだ」なのだろう。
ら抜き言葉が主流になっている今、あえて「眠れない」と強調する意味は一体
何なのだろう。ウエクミ先生その真意は…。

はー、BADDY2本立てでやってほしいかも。。(カンパニーやらないで…)
Blu-ray買いますよ、、買いますって(ちょろい)