felicitauk’s diary

ふとしたことで宝塚にハマってしまったファン歴研4.あのキラキラ夢の世界で浮世の憂さを晴らしています。美弥様Love月組生は皆愛おしい。

ズのないLove Never Dies

ええと、昨日急遽、お食事のお誘いを深窓のご令嬢からお受けして、
舌鼓を打っていたらいつのまにか終電を逃すという34歳にしては
アフォなことをしでかし、タクシーで帰宅するというハメに。

もー節約してんのに……。あのタクシー代でもう一度食べられた。

さて、先々週のハナシですが、ワタクシの心を骨抜きにした
オペラ座の怪人の続編Love Never Dies、とうとう日本でも上演されることに。

という一報を聞いてすぐにチケット購入したのが昨年秋ごろ?

ファントムはダブルキャスト鹿賀丈史さんと市村正規さん

で、ワタクシが小学生の頃に見たTVドラマ(おそらくサスペンスだと思われる)に
鹿賀さんがでていてそれはそれは素敵だったので、観るなら鹿賀さんの日だな、と。

両方見比べてみたかったけど、ミュージカル好きな会社の人に、
日本カンパニーならどっちかひとつにしなさい!と言われ、それもそーね、と
素直に従う。

何故邦題はLove Never Diesのズがないのだろうか…。

クリスティーヌは濱田めぐみさん
昨年末に観たモンテクリスト伯で女船長役やっててカッコ良かったなぁと思っていたので
へークリスなんだぁ、と。美人だもんね。

メグは笹本玲奈さん。
たしか、前回のMMSでラミンと共演された方だったような。

舞台はあのオペラ座の怪人から10年後の設定で、
なんとファントムは生きていた…、とアメリカへ渡り
コニーアイランドで、ファンタズマという奇抜なショーやら遊園地を運営して
成功しているけれど彼の心の中にはクリスティーヌのいないむなしさだけが募る。。。

コニーアイランドにはメグとマダムジリーも。

アメリカへ逃げてきたファントムを助けてあげたのも
この二人らしい。

オペラ座でプリマンドンナとしての名声をほしいままにした
クリスは、ラウルのギャンブルや酒の借金を返すために
アメリカの興行主ハマースタインからの依頼で
コニーアイランドで歌うためにやってくる…。

それには訳があって、ファントムの差し金だった、、、

ジャーーーーーン

ってことで始まる物語ですよ。

オリジナルのキャストはラミン&シエラだったのだけど。
ズなしLNDはオーストラリア版のもので、セットもDVDで観たものと
同じ。ほぉぉぉ、ファンタズマのシーンなんて異形の者達が
妖しく踊るそのまま。

まぁ、ワタクシ前から5列目だったので、バランスボールみたいなのを
幕に引っ込めるためにスタッフの人が舞台袖からでちゃっているのが
見えてオイオイ…と思いましたが。その間、何故かファントムは
上からファンタズマを見降ろす設定でつるされてたし(書斎ごとね)

ハマースタインからのお迎え馬車(実際はファントムからのお迎え馬車が
無人で動くんだけど、雷雨の中進むシーンみたいなところでは
無人のはずがでっかいクマが馬車を後ろから押していて、
それも馬車がミニチュアになってクマ(中の人がいる)が押しているのを
舞台の上のほうで観えるとか…。

ファントムがクリスの前にババァーーーン!と登場した後に
語らうシーンで鹿賀さん、椅子の位置微妙に目測を誤って
躰のバランス崩しかけてもう一度座りなおすとか。


おおお…。集中して見なさい!私。

ラミンファントム、シエラクリスに骨抜きにされたワタクシは
オリジナルキャスト版のOSTを持っていまして、
ラミンのあの圧倒的声量にノックアウトされてたので、
今回どうなるんだろう…。あのラミンでさえ、
クリスのことを思って歌いあげるTill I hear you singはキツイと言っていたのに
(若干)お年を召された方で日本人でできるんだろうか…と
思ったら、当たり前なんだけど、歌詞日本語で。
そっちがきになって…。[#IMAGE|S15#]

直訳かよ!ってくらいな歌詞で。
んーんーんー。

脳内ラミンボイス再生ポチっとな。上書き上書き…。

歌詞を改めて日本語で聞くとなんだかすごい違和感があって
ニヤニヤがノンストップ

鹿賀ファントムは歌っている時の節まわし(?というのかな、クセ?)が
おお、鹿賀さんなんだな、と思うところもあり。

たまに声が裏返ってしまうところがあり。あれはやっぱりキツイんだね。

それにしてもですね。ラウルがちょっとねー。
私一番楽しみにしていたファントムとラウルのバーでの対決。
全然凄みがなくて、あっさりしすぎじゃないかなぁ。

ラウルねー、もっとやさぐれ感だしてないとダメなのでは…。
酒とギャンブルで借金漬けでさらにクリスに劣等感感じてやぶれかぶれっぽさがない。
キレイすぎて、本当に酒びたりか?って感じだった。

ラミンの時なんて首しめて殺しちゃうんじゃね?くらい迫力あったよ。
お互いオラオラァーって感じで。でもラミンファントムのほうが上手。みたいな。

個人的には子役の加藤清史朗くん(こども店長さん)がこんなに上手なんだーと
びっくり。

マダムジリーの鳳蘭さんも凄みがあったし。

ストーリーが陳腐だ、ソープオペラだとぼろくそにイギリスで
叩かれていたけど、私はこのストーリーはアリだと思っていたので。

メグがすごく良かった!もちろんクリスも美しかったし、よかったんだけど。
あのメグの必死に私を見てほしいのに!っていう苦しくなるような辛さが
よく出てたと思う…。

LNDってメグの物語なんじゃないの、って仰ってたラミンラバーな方が
以前ブログに書いてらしたけど、そうそう、メグの物語としてみると
なかなかいいもんですよ…。

ALW卿はオーストラリア版のを手直しして
ラストを変えてブロードウエイでやるかもしれないらしい。

んー、あれはあれでいいんじゃないかなぁ。
もしあれで違う人を死なせるとするとどう考えても……
ファントムか??やめてーーーー!!!><

それにしても歌詞の内容がちょっとアレとはいえ、
ALW卿の才能のすごさよ…。
曲自体はすごくいいもん。大好き。

まぁ、これで私はおそらく日本でのミュージカルは見おさめかなぁ。。
ウィキッドだけ観てないから観に行くかもしれないけど…。

日本語ってミュージカルに合わない言語だよなぁ…。